ダイエットやボディメイクというと、食事制限や運動を思い浮かべる人が多いですが、実は“睡眠の質”こそが体づくりの土台です。
どんなに頑張ってトレーニングしても、睡眠が乱れていると、体は思うように変わりません。
私たちの体は眠っている間に、筋肉を修復し、脂肪を分解し、ホルモンバランスを整えています。
特に深い眠りの時間には「成長ホルモン」が多く分泌され、これが代謝を上げ、脂肪燃焼をサポートします。
つまり、“眠っている時間”こそが最も効率のいいボディメイクタイムなのです。
逆に、睡眠が足りない日には、食欲を抑えるホルモン(レプチン)が減り、食欲を増やすホルモン(グレリン)が増えることが分かっています。
その結果、「甘いものが欲しくなる」「夜に食べてしまう」といったリズムの乱れが起こりやすくなります。
「寝不足なのに食欲が止まらない」のは、意志の弱さではなく、体の自然な反応なのです。
では、どうすれば質の高い睡眠を取れるのでしょうか?
まずは「眠る2時間前からの過ごし方」を意識してみましょう。
スマホやパソコンの強い光を避け、部屋の照明を少し落とすだけでも、体は“眠る準備”を始めます。
お風呂は38〜40℃のぬるめのお湯に10分ほど浸かるのがおすすめ。体が温まり、その後自然に体温が下がるときに、眠気が訪れます。
また、寝る前の“考えすぎ”も睡眠の敵。
ベッドの中では「明日のこと」より「今日よく頑張った自分」を労う時間にしましょう。
お気に入りのアロマを使ったり、軽くストレッチをしたり——そのひと手間が、眠りの質を大きく変えます。
美しい体は、休ませる時間の中でつくられます。
努力も我慢も必要だけれど、眠ることを“怠け”と考えるのはもう終わり。
睡眠は、最高のトレーニングサポートであり、美を支える夜のスイッチ。
今夜は少し早めに、心と体を休ませてあげましょう。
明日のあなたが、もっと軽く、もっと美しく動けるように。

