12月に入ると、「年内に少しでも痩せたい」「正月太りを防ぎたい」と、急にダイエット意識が高まる人が増えます。
ですが実はこの時期、良かれと思ってやったことが、逆に太りやすい体をつくってしまうケースがとても多いのです。
フィットネス・健康の現場で多くの人を見てきた立場から、12月に“やってはいけないダイエット”を3つお伝えします。
1.食事を抜く・極端に減らす
忘年会が増えるこの時期、「昼は抜こう」「翌日は何も食べない」と調整したくなりがちです。
しかしこれは、体にとって強いストレス。
エネルギー不足を感じた体は“溜め込みモード”に入り、次に食べたものを脂肪として蓄えやすくなります。
特に冬は、体温を保ち代謝を維持するためにエネルギーが必要な季節。
抜くよりも、量と内容を整える方が、結果的に太りにくくなります。
2. 急に運動量を増やす
「食べた分、運動で取り戻そう」と、急にハードな運動を始めるのもNGです。
寒さと疲労が重なる12月は、ケガや体調不良が起きやすい時期。
無理な運動は回復を妨げ、睡眠の質を下げ、結果として代謝を落とします。
この時期に必要なのは“追い込む運動”ではなく、血流を促す軽い動き。
短時間でも、毎日続く運動の方が体は確実に整います。
3.体重を毎日チェックして一喜一憂する
12月は塩分・水分量・生活リズムの影響で、体重が非常にブレやすくなります。
その数字に振り回されると、焦りや自己否定につながり、食行動も乱れがちに。
体重は“結果”であって“評価”ではありません。
今見るべきなのは、体調・むくみ・睡眠・食欲といった体のサインです。
12月のダイエットで大切なのは、痩せることより、崩さないこと。
体を追い込むより、守る選択をする人ほど、年明けに大きな差がつきます。
今月は「やること」を増やすより、「やらないこと」を決めてみてください。
それが、冬を太らず・疲れずに乗り切る、いちばん賢いダイエットです。
次回は、
「12月に“やっていい”体を整える習慣3選」
をテーマに、忙しい年末でも無理なく続けられる“整え方”をお伝えします。
年末年始を軽やかに過ごしたい方は、ぜひ続けてチェックしてみてください。

