「卵はコレステロールが高いから食べ過ぎはよくない」
そんな話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
実際にジムでもよくこんな質問をいただきます。
「毎日卵を2個や3個食べていますが大丈夫ですか?」
卵は手軽にたんぱく質を摂れる食品なので、健康意識が高い方ほどよく食べている食材です。そのため、食べ過ぎが体に悪いのではないかと心配になる方も少なくありません。
しかし結論から言うと、健康な方であれば卵を1日1〜2個程度食べても大きな問題はない可能性が高いと近年の研究では考えられています。
昔は卵の摂取量について「1日1個まで」と言われていた時代もありました。その理由は、卵1個に約200mg前後のコレステロールが含まれているためです。当時は「食事で摂るコレステロールがそのまま血液中のコレステロールを上げる」と考えられていました。
しかし近年の研究では、血中コレステロールに影響する主な原因は、食事のコレステロール量よりも飽和脂肪酸の摂取量であることが分かってきています。
例えば次のような食品です。
・ベーコン
・ソーセージ
・バター
・脂身の多い肉
・加工食品
これらに多く含まれる飽和脂肪酸は、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を上げやすいことが知られています。
つまり問題になりやすいのは、
卵そのものより食事全体の脂質バランスなのです。
また卵は栄養価が非常に高く、「完全栄養食品に近い」と言われることもあります。卵には次のような栄養素が含まれています。
・良質なたんぱく質
・ビタミンB群
・ビタミンD
・鉄分
・コリン(脳の働きに関わる栄養素)
特にたんぱく質の質が高く、筋肉の維持や体づくりをサポートする食品としても優秀です。
ただし注意したいのは「卵の食べ方」です。ベーコンや加工肉と一緒に食べると脂質の摂取量が増えやすくなります。卵自体は栄養価の高い食品でも、食事全体のバランスが崩れると健康への影響が出る可能性があります。
健康づくりでは「この食べ物が良い・悪い」と単純に判断するのではなく、食事全体のバランスを意識することが重要です。卵は手軽に栄養を補給できる優秀な食材です。正しい知識をもとに、上手に取り入れていきましょう。

