「昔より食べてないのに、なぜか体重が増えていく…」
そう感じたことはありませんか?
実はこれ、30〜40代にかけて多くの人が抱える“あるある”な悩みです。
原因は単純に「食べすぎ」ではありません。
ポイントは、**年齢とともに変化する“代謝”や“体の使い方”**にあります。
まず、基礎代謝は20代をピークに徐々に低下します。
筋肉量の自然減少により、何もしなくても消費されるエネルギーが減っていくのです。
つまり、同じ量を食べていても、昔より“太りやすい体”になっている可能性が高いということです。
さらに、日常の活動量も落ちやすくなります。
忙しい毎日で運動不足が続くと、体がエネルギーを“消費しにくいモード”に切り替わってしまうため、摂取カロリーが少なくても体脂肪として蓄積されやすくなります。
加えて、“食べていない”=“栄養が足りている”とは限らないという落とし穴も。
特にたんぱく質が不足すると、筋肉量がさらに落ちやすくなり、代謝はますます低下します。
また、過度な糖質制限や朝食抜きなども、ホルモンバランスや血糖コントロールを乱し、かえって“太りやすさ”を招くこともあります。
では、どうすればこの状態から抜け出せるのでしょうか。
まず意識したいのは、「量を減らす」よりも「選び方と食べ方を見直す」ことです。
たとえば、たんぱく質(肉・魚・卵・豆製品)を意識的に増やし、糖質や脂質は“質”を整えるだけで、体の代謝スイッチは少しずつ戻っていきます。
また、軽い筋トレやストレッチを日常に取り入れるだけでも、“使う体”に変えていく第一歩になります。
筋肉が少しずつ戻ってくれば、自然と代謝も上がり、「太りにくさ」を感じられるようになります。
“食べてないのに太る”と感じたときは、
それは「減らすサイン」ではなく、「見直すサイン」かもしれません。
数字だけにとらわれず、体の声と向き合っていくことが、心地よい変化への第一歩です。