今年も残り9日となりました。
振り返れば、仕事や家事、人付き合いに追われ、気づかないうちに体に無理をさせてきた一年だった、という方も多いのではないでしょうか。

年末は「整える」よりも「こなす」ことが優先されがちです。
忘年会、年内締めの仕事、大掃除、帰省の準備。
やることは山ほどあるのに、体のケアはつい後回しになってしまう。
ですが実はこの“年末の過ごし方”こそが、来年の体調や体型を大きく左右します。

この時期に大切なのは、何かを新しく頑張ることではありません。
むしろ意識したいのは、**「今年、よく働いてくれた体を労わること」**です。
睡眠時間を30分だけ長くする。
湯船に浸かって体を温める。
食事を抜かず、胃腸にやさしいものを選ぶ。
それだけで体は確実に回復に向かいます。

年末に体調を崩してしまう人の多くは、
「最後まで走り切ろう」と無理を重ねてしまう傾向があります。
ですが、体は機械ではありません。
疲れを感じたら、立ち止まるサイン。
その声を無視しないことが、健康を守る第一歩です。

また、年末は気持ちも揺れやすい時期です。
「今年は思うようにいかなかった」「やり残したことが多い」
そんな思いが浮かぶこともあるでしょう。
けれど、ここまで来られたという事実だけで、体と心は十分に頑張っています。

残り9日は、来年のための準備期間。
体を追い込むのではなく、整え、回復させる時間にしてみてください。
軽いストレッチ、深い呼吸、温かい食事。
小さなケアの積み重ねが、年明けの体を軽やかにしてくれます。

健康は、一年単位で評価するものではありません。
今日、体を大切に扱えたかどうかの積み重ねです。
今年の終わりに、少しだけ自分の体に優しくなる。
それが、来年を気持ちよく迎えるいちばんの準備になるはずです。